2025/10/22

1畳は何㎡？同じ畳数でも面積が違う理由を解説

賃貸物件の広告を見ると、「6畳」や「8帖」といった表記のほかに「専有面積〇㎡」といった数字を目にすることがあります。
しかし、「1畳＝〇㎡」と正しく理解していないと、広さをイメージしづらく、思ったよりも狭く感じたり広く感じたりすることもあります。

ここでは、1畳が何㎡にあたるのか、また同じ畳数でも面積に差が出る理由について、不動産広告のルールも交えて詳しく解説します。

1畳の広さは何㎡？

1畳とは畳1枚分の広さを意味します。ただし、実際の畳の大きさは全国で統一されているわけではなく、地域によって異なります。

主な畳サイズは次のとおりです。

このように、同じ「6畳」と書かれていても、関西の京間と団地間では、最大で約2㎡も差が生じることがあります。

実際の畳サイズにバラつきがあると消費者が混乱するため、不動産業界では広告表示のルールを設けています。
公正競争規約によって、広告における「1畳」の基準は1.62㎡以上と定められています。

つまり「帖」や「畳」と表記されていても、広告上は基本的に1畳＝1.62㎡で計算されているのです。

不動産広告で見かける「畳」と「帖」。
この2つは基本的に同じ意味＝畳1枚分の面積を示しています。

そのため、6畳と6帖は同じ広さを意味することが多いですが、実際の畳サイズで表す場合は差が出ることもあります。

面積を畳数に換算したいときは、1.62㎡×畳数で計算するのが一般的です。

ただし、実際に敷かれている畳のサイズがわかっている場合は、その数値で計算するとより正確になります。

物件広告に記載されている「専有面積」と、実際に生活できる広さは必ずしも一致しません。
その理由は、専有面積の測り方に2種類あるからです。

登記上は「壁芯面積」で表記することが多いため、数字上の専有面積よりも使える面積が狭く感じることもあるのです。

どのくらいの広さが必要かは、暮らす人数によっても変わります。国土交通省の居住面積水準を目安にすると以下の通りです。

たとえば、二人暮らしなら1LDKや2DK、三人以上なら2LDK～3LDKといった間取りが多く選ばれています。

「6畳」と書かれていても、地域や基準によって広さに差が出るのが実情です。
そのため、物件を検討するときは「畳数」だけでなく「専有面積（㎡）」の確認が重要です。

さらに、内見の際には家具を置いたときの動線や収納スペースの使い勝手もチェックすると、入居後の「思ったより狭かった…」という後悔を防げます。

正しい換算方法を知っておけば、賃貸物件の広告を見るときに広さを具体的にイメージできるようになります。