長期休暇や出張で家を留守にするときの防犯対策
ゴールデンウィークやお盆、年末年始など、長期休暇のタイミングはご家庭が不在になるケースが多く、空き巣被害の発生リスクが高まる時期でもあります。一人暮らしの方はもちろん、家族で暮らしている場合でも、連休中に家を空ける予定があるなら、防犯意識を高めておくことが大切です。
この記事では、空き巣が狙う家の特徴や今日からできる防犯対策について、わかりやすくご説明します。
空き巣は増えている?実は「減少傾向」だが油断は禁物
経済状況や社会情勢から「空き巣は増えているのでは?」と感じるかもしれませんが、警察庁のデータでは、平成15年頃をピークに侵入窃盗件数は徐々に減少しています。ただし全国では、1日に約100件前後の侵入被害が発生していると言われており、決して他人事ではありません。
特に狙われやすいのは戸建住宅ですが、マンション・アパートといった集合住宅も例外ではありません。日頃から対策を行うことで、被害を未然に防ぐ可能性が高まります。
空き巣に狙われやすい家の特徴
空き巣が侵入しやすい家には、いくつか共通点があります。
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防犯設備がほとんどない住まい
ダミーでも防犯カメラやアラームがない家は狙われやすく、侵入のハードルが低いと判断されます。 -
逃走しやすい環境にある家
視線を遮る壁や植栽が多い家、近くに足場となる塀がある集合住宅は、発見されにくく狙われやすい傾向にあります。 -
静かで人通りの少ないエリア
閑静な住宅街や新興住宅地は、周囲の動きが少ないため侵入に気づかれにくいのが特徴です。 -
地域の治安があまり良くない場合
エリアによって犯罪発生率は異なるため、入居前に不動産会社へ確認するのも有効です。 -
留守であることが明らかにわかる状況
郵便物が溜まっている家は長期不在が一目で分かり、標的にされることがあります。
該当する項目が多いほど、空き巣にとっては「入りやすい家」という判断につながります。
今日からできる空き巣対策
防犯対策は、費用をかけずに実践できるものもたくさんあります。
ここでは、すぐに取り入れられる方法をご紹介します。
1. 住まいに防犯設備をプラスする
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防犯カメラ(ダミーでも効果あり)
侵入者はカメラで録画されることを嫌うため、「面倒な家」という印象を与えるだけでも抑止になります。 -
窓ガラスの補強
空き巣の侵入経路で最も多いのは「窓」。
補助鍵や防犯フィルムを貼ることで、割られてもすぐに侵入できなくなり、時間稼ぎが可能です。 -
センサーライトの設置
夜間の侵入を防ぐために非常に有効。人影に反応して点灯することで、不審者にプレッシャーを与えます。 -
室内に音・光を残す
外出時にテレビやラジオをつけたままにする、タイマーで照明をつけるなど、「在宅しているように見せる」工夫も効果的です。
2. 留守であると悟られない工夫をする
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郵便物をためない
郵便ポストにチラシや明細が溜まると不在が一目でバレます。
電子明細を活用すれば、普段の郵便物を減らすことができます。 -
家族や友人にポストの確認を頼む
長期旅行・出張時は、信頼できる人にポストをチェックしてもらうだけでも安心です。 -
タイマー付き照明を利用
外出中でも生活感を出せるため、留守だと気づかれにくくなります。
3. 普段の生活スタイルにも注意を
空き巣は事前にターゲットを下見することが多く、
「どの家がお金を持っていそうか」「家族が在宅する時間はいつか」などを観察しています。
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SNSで外出情報を簡単に公開しない
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夜間の帰宅が続く場合はカーテンを閉めて室内を見せない
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長期不在時は家族や友人に巡回してもらう
日常のちょっとした工夫が、大きな防犯効果につながります。
まとめ:空き巣対策は“できることから”が大切
空き巣は、侵入に2分以上かかりそうな家を嫌うと言われています。
つまり 「面倒な家」だと思わせることが最も有効な防犯策 です。
特別な設備を導入しなくても、今日からできる対策は数多くあります。
ご自身の生活スタイルや住まいの環境に合った方法を取り入れて、安心できる住まいを守りましょう。











