不動産コラム

2025/8/16

憧れの“最上階暮らし”は実際どうなの?賃貸マンション最上階に住むメリット・デメリットと暮らしの工夫

高層マンションの最上階と聞くと、多くの方が「一度は住んでみたい」と感じるのではないでしょうか。抜けるような眺望、開放感のあるバルコニー、静けさ……まさにドラマのワンシーンに出てきそうなイメージがあります。

しかし、実際に住んでみて初めて気づくポイントもあります。今回は、賃貸物件の最上階に住むことの具体的なメリット・デメリット、そしてより快適に過ごすための暑さ対策などのコツについて詳しくご紹介します。最上階での暮らしにご興味のある方は、物件選びの参考にしてみてください。


最上階の賃貸物件に住むメリット

1. 開放的な眺望と特別感

最上階の特権ともいえるのが、抜群の見晴らしです。周囲に高い建物がなければ、遠くの山並みや都会の夜景、季節によっては花火大会まで楽しめることもあります。
また、ルーフバルコニー付きの物件であれば、家族や友人とバーベキューを楽しんだり、夜風を感じながらディナーを楽しんだりと、日常の中に非日常のひとときを取り入れることができます。

2. 防犯面・プライバシー性の高さ

高層階は外からの視線が届きにくいため、カーテンを開けたままでもプライバシーが守られやすい環境です。加えて、警視庁のデータによれば、空き巣や窃盗などの犯罪は低層階に集中する傾向があるため、防犯面でも安心感があります。
ただし油断は禁物。最上階だからといって施錠を怠ることがないよう、日頃の防犯意識はしっかり持ちましょう。

3. 虫が出にくく、快適な住環境

夏場に悩まされがちな蚊やゴキブリといった害虫は、地上に近い環境ほど発生しやすくなります。最上階はその点で自然との距離があり、虫が少ないのも大きな魅力。虫嫌いの方にとっては、大きな安心材料となるでしょう。

4. 日当たり・風通しの良さ

上階は日照を遮るものがないため、太陽の光をしっかり取り込めます。また風通しも良く、春や秋などの気候が穏やかな時期には、エアコンに頼らず自然の風で心地よく過ごすことが可能です。
ベランダでのんびり読書を楽しんだり、植物を育てたりと、最上階ならではの“癒しの空間”が実現できます。

5. 上階の騒音がない

上に誰もいないということは、足音や物音といった“上階からの生活音”に悩まされる心配がないということ。特に賃貸住宅では床の遮音性が分譲物件に比べて劣る場合もあり、静かな環境で暮らしたい方には大きなメリットです。


最上階に住む際の注意点・デメリット

1. 夏の暑さが厳しい

最上階は屋上に直結しているため、夏の日差しによる熱をダイレクトに受けます。そのため室温が上昇しやすく、エアコンの稼働率が高くなり、電気代がかさむことも。特に西向きの部屋では午後からの直射日光が強く、夜になっても室温が下がらないこともあります。

近年では、天井や屋根部分に断熱材を使用した物件も増えてきているため、気になる方は見学時に設備仕様を確認すると良いでしょう。

2. 家賃が高くなりがち

同じマンションでも、階数が上がるごとに家賃が高くなる傾向があります。特に最上階はプレミアム感があるため、他の階よりも家賃が割高に設定されているケースが一般的です。
その分、ルーフバルコニーや特別仕様の間取りなど、付加価値が付いている場合も多く、費用対効果を見極めたうえで検討することが重要です。

3. エレベーターの待ち時間が長い

エレベーターを使用する頻度が高くなる最上階では、朝の通勤時間や帰宅ラッシュ時に待ち時間が長くなることがあります。1回の待ち時間は小さなことでも、それが毎日続くと地味にストレスを感じるという声も。

また、忘れ物をした際に「取りに戻るのが面倒」と感じることもあるため、生活動線や習慣を工夫する必要があるかもしれません。

4. 災害時のリスク

地震が発生した場合、上階ほど揺れが大きく感じられます。また、火災時には避難経路が限られており、エレベーターも使えないため、避難に時間がかかる可能性も。
日頃から非常階段の場所を確認したり、避難ルートのシミュレーションをしておくと安心です。


最上階で快適に暮らすための暑さ対策

最上階での暮らしをより快適にするには、暑さ対策が鍵となります。以下のような対策を取り入れることで、夏場も快適に乗り切ることができます。

● 空気の流れをつくる

サーキュレーターや換気扇を活用し、室内の空気を循環させましょう。暖かい空気を外に出し、冷気を効率よく部屋全体に行き渡らせることで、体感温度が下がり、エアコンの効率も上がります。
サーキュレーターは冬場にも暖気を均等に届けるため、年間を通して活躍します。

● 窓からの熱を遮断する

遮熱カーテンやUVカットフィルム、すだれなどを活用することで、直射日光を効果的に遮ることができます。
とくに「すだれ」は、風通しを確保しつつ和の雰囲気も演出できるため、コストパフォーマンスにも優れた対策です。

● 打ち水で気温を和らげる

ベランダやテラスに打ち水をすることで、気化熱によって周囲の温度を下げる効果が期待できます。朝や夕方など気温の低い時間帯に行うと、より効果的です。
夏の夕暮れ時、少し涼しくなったベランダで過ごすひとときは、きっと特別な時間になるでしょう。


まとめ:最上階での暮らしは、工夫次第で「憧れ」を「快適」に

最上階の賃貸物件には、他の階にはない多くの魅力があります。眺望・静けさ・プライバシーといった特別な環境を得られる一方で、暑さやコスト、災害時のリスクといった現実的な課題もあります。

ですが、事前に情報をしっかり集め、適切な対策を講じることで、デメリットを最小限に抑え、理想の住まいを実現することができます。

「せっかく住むなら、ちょっと特別な空間に」
そんな思いをお持ちの方は、ぜひ最上階の賃貸物件も検討してみてはいかがでしょうか。

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