失敗しない駐車場付き賃貸物件の選び方|種類とトラブル回避のポイント
駐車場の種類と選び方のポイント
賃貸物件に付帯する駐車場には、実はさまざまな種類があります。それぞれの駐車場には特徴やメリット・デメリットがあるため、事前に理解しておくことが大切です。
本章では、賃貸物件でよく見かける駐車場の種類と、それぞれの特徴について詳しく解説します。
平面駐車場
「駐車場」と聞いてまず思い浮かべるのが、平面駐車場ではないでしょうか。
平面駐車場は、地面をそのまま利用した屋外の駐車場で、区画ごとにスペースが分けられています。
メリット
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車の出し入れがしやすい
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運転に自信がない人でも利用しやすい
デメリット
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屋外のため、雨や風、雪などの天候の影響を受けやすい
自走式駐車場
自走式駐車場は、商業施設や大規模な分譲賃貸マンションで見かける多層階の駐車場です。建物内に設置されているため、雨や風に直接さらされる心配はありません。
メリット
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天候に左右されず車を停められる
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平面駐車場と同様に出し入れが比較的ラク
デメリット
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車路が狭い場合や、駐車位置が斜めになっていることがある
機械式駐車場
都心部の賃貸物件では、機械式駐車場がよく採用されています。機械のパレットに車を乗せ、上下に移動させることで、限られたスペースでも多くの車を停められる仕組みです。
メリット
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都心部でも駐車台数を確保できる
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車を利用する入居者にとって便利
デメリット
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地下に車が格納される場合は浸水被害のリスク
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自分の車が出てくるまでに時間がかかる場合がある
駐車場付き賃貸物件を探す前に知っておきたいこと
駐車場付きの賃貸物件を探す際には、事前に押さえておきたいポイントがあります。これらを理解しておけば、契約後のトラブルや後悔を避けやすくなります。
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家賃とは別に駐車場利用料が必要
多くの物件では家賃とは別に駐車場利用料がかかります。合計金額(家賃+駐車場代+管理費)が周辺相場と見合っているか確認しましょう。 -
車種やサイズによる制限
機械式や自走式駐車場では、車幅や車高、重量制限がある場合があります。契約前に自分の車が停められるか必ず確認してください。 -
契約可能台数の制限
空きがあっても、契約できる台数に上限がある場合があります。家族で複数台の車を所有している場合は特に注意が必要です。 -
必要書類の確認
駐車場契約には、賃貸契約とは別に書類提出が必要なことがあります。例として、運転免許証や車検証、住民票、印鑑証明、保証人の署名などがあります。
駐車場付き賃貸物件のメリット
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住まいから近くて便利
自宅の近くに車を停められるので、買い物や通勤での利用がラクになります。 -
近隣の月極駐車場より料金が安い場合も
物件の駐車場は家賃収入の付随として提供されることが多く、周辺相場より安く借りられるケースがあります。 -
家計管理が簡単
家賃と駐車場利用料を同じ口座から引き落とせるため、支払い管理がラクになります。
駐車場付き賃貸物件のデメリット
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解約できないケースがある
部屋と駐車場がセットになっている物件では、途中で車を手放しても駐車場のみ解約できない場合があります。 -
事故リスクの増加
敷地内の駐車場では、子どもや他の入居者の車との接触事故の可能性が高まることがあります。
駐車場トラブルと対策
駐車場付き物件では、無断駐車や当て逃げ、はみ出し駐車、エンジン音や排気ガスなどのトラブルも起こりやすいです。
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無断駐車・はみ出し駐車:不動産会社や大家さんに相談
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当て逃げ:警察と保険会社に連絡
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騒音・排気ガス:特に1階の場合は確認しておく
自分に合った駐車場付き物件の選び方
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家賃を抑えたい:駐車場料金込みの物件
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車を2台所有:2台駐車可の物件
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運転に自信がない:平面駐車場が安心
月極駐車場も選択肢に
希望エリアで駐車場付き物件が見つからない場合、月極駐車場も検討しましょう。ガレージ付きや大型車対応など、選択肢は豊富ですが、物件駐車場より料金が高くなる場合や自宅から離れる場合もあるため注意が必要です。
まとめ
駐車場付き賃貸物件は便利で生活が快適になりますが、事前にポイントを押さえて契約することが大切です。
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駐車場料金と家賃の合計が相場と見合っているか
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車のサイズ・重量が適合するか
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駐車場を解約できるか
これらを確認することで、安心して駐車場付き物件での生活を始められます。