床下収納の魅力と賢い使い方
賃貸物件でも、1階に位置するお部屋では「床下収納」が設置されているケースがあります。特に、戸建てと比べて収納スペースが限られがちな賃貸物件においては、床下収納をうまく活用することで、生活スペースをより快適に保つことが可能です。
今回は、床下収納の基礎知識からメリット・デメリット、そして日常生活に役立つ活用のポイントまで、詳しくご紹介いたします。
■床下収納とは?
床下収納とは、その名の通り「床下」に設けられた収納スペースのことです。一般的には、キッチンや洗面所の床に蓋付きで設置されており、畳半分ほどのサイズで深さのあるタイプが多く見られます。
日本では古くから、冷暗所である床下に食品や酒類を保存していた歴史があり、現在でも非常食や保存食、調味料などの保管場所として活用されています。特に冷蔵庫に入れるほどでもない物の収納場所として、実用性の高い設備といえるでしょう。
■床下収納のメリット
1. 省スペースで収納力アップ
限られた住空間の中で、新たな棚を設置することなく収納スペースを増やせる点は、床下収納の大きな魅力です。居住スペースを圧迫せず、見た目にもスッキリとした室内を維持できます。
2. 生活感を隠せる
キッチンやダイニング周りに物が散らかってしまうと、どうしても雑然とした印象になりがちです。床下収納を使えば、生活感の出やすい小物やストック品などを“隠す収納”として片付けることができ、空間全体をすっきり見せることができます。
■床下収納のデメリット
1. 隙間にゴミが入りやすい
構造上、蓋の縁や取っ手周辺に小さな隙間ができるため、ほこりや食べかすなどが入りやすい点は注意が必要です。こまめに掃除をすることで清潔に保てますが、少々手間がかかることもあります。
2. 湿気・虫対策が必要
床下は外気の影響を受けやすく、特に梅雨時や夏場には湿度が上がりやすくなります。これにより、カビの発生リスクや虫の侵入が懸念されます。収納する際は乾燥剤を入れたり、防虫対策をしたりすることが大切です。
■賢く使う!床下収納の活用ポイント
●重すぎるものは避ける
床下収納は、腰をかがめて物を出し入れするため、重いものを入れると作業が大変になります。軽めのアイテムや、取っ手のついたケースなどを使って、出し入れしやすい工夫をしましょう。
●使用頻度の低いものを収納
床下収納は、頻繁に開け閉めするには不向きです。非常食や季節の調理器具(おでん鍋やホットプレートなど)、ストック品など、使用頻度の低い物を保管するのに適しています。
●縦型収納で一目瞭然
奥行きのある床下収納は、縦に収納することで視認性が向上します。収納ボックスや仕切りケースを活用すれば、中身をひと目で把握でき、必要な物をすぐに取り出せます。